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ハワイのこと、いろいろ
by kalookekai
PROFILE
2005年5月から2006年8月まで、縁あってハワイ島に住む。帰国後、2008年7月からフラとレイメイキングを習いはじめる。そんな40男の徒然なる日記。
どう考え、どうつくるのか
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UMAHANAレイメイキングクラスでは、この一年間でいろいろなレイのつくり方を教わったが、それにもましてよかったのはUMAHANA先生のレイに対する思いを知ったことだった。
たとえば日本で手に入る花を使うこと。レイがもともとハワイのものだからといってハワイでレイに使うような植物を使うのではなく、その土地の植物でレイをつくることを大事にするという考えだ。先生の師であるマリー・マクドナルドさんの教えでもあるらしい。この考えかたにはとても共感できる。ハワイではみな、庭に育っているティの葉や道端の花を使ってごく自然にレイをつくっていた。日本には日本の花が咲いているのだから、それを使うのがレイ本来のあり方に沿っていると思う。いまはおもに市場で買ってきた花を使っているが、先生はレイの材料となる植物をじぶんで育てるプロジェクトも始動させつつあるという。マリー・マクドナルドさんはハワイ島に自分の手でいちからつくりあげた広大な庭をもっていて、そこには数えきれないくらい多種多様な植物が世界中から集められ、マリーさんの手で育っている。日本でもそんなことが実現するといいなと思う。

材料となる植物を大切にすることも、いつも先生がいうことだ。ハワイにいると「自然の恵み」という言葉が本当に実感できる。プルメリアの花は驚くほどのスピードで日々つぎつぎと新しい花を咲かせ、誰かがレイをつくるために花を摘んでも、次の日にはもうじゅうぶんな数の花を用意している。それはあきらかにハワイの太陽と水、植物そのもののもつ力で、そんな様子を見ていると、ふだんは信心深くもなんともないわたしにも、自然にありがたいという気持ちが湧いてきたものだった。日本ではハワイのようには植物は育たないが、それだからこそなおさら、レイの材料となる花や草木とそれらを育てた自然には敬意を払わなければと思うのである。それと、市場で買った花なら農家の人の手間にも感謝しないといけませんよね。

写真は昨年冬につくったタマシダとスイートピー、スプレーマム、千日紅、カスミソウのハク・レイ。
by kalookekai | 2009-07-05 18:37
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